2009年12月21日

マングローブの破壊と再生

近年、世界各地でマングローブの破壊が問題になっている。東南アジアでは、木炭の材料とするための伐採と、海岸沿いの湿地をウシエビ(ブラックタイガー)などのエビ養殖場とするための開発が主な原因となっている。また、家畜の飼料とするための伐採も行われている。そのため、あちこちでマングローブが消滅しつつある。 熱帯雨林の破壊が地球温暖化とのかかわりで問題になったように、マングローブの破壊も同様な問題として注目されるようになった。また、マングローブが海の水質浄化にはたす役割が大きいことが知られるようになり、世界の湿地帯の価値の見直しとも連動し、その意味でも注目を受けつつある。

現在、あちこちでマングローブの再生を目指した試みが行われている。紅海では砂漠の沿岸でマングローブの形成が試みられた。砂浜では風と波のために生育が維持できないが、枯れ木などを使って柵を作り、水流を止めるようにすれば生育が始まり、群落が少し出来れば、それが波除けとなって次第に面積が広がると言う。

日本でもマングローブの浄化作用を利用しようとの目的で、マングローブ林形成を目指す事業が各地で行われている。沖縄県那覇市の漫湖にはマングローブ林が植樹され、分布範囲が広がっている。しかし、上流からの土砂の流入や生活排水の流入、廃棄物が原因という可能性もあるが、干潟の陸地化や悪臭などの問題も生じている。

さらに、本州の太平洋岸地方でも、あちこちでマングローブを育てようとの試みが行われている。これらの地域は、本来の分布域ではなく、そのままでは生育させることが難しい。そこで、ビニールシート等をかけて保温する方法などもとられている。だが、本来根付かない植生を根付かせることは自然植生の撹乱であるとの意見もある。

マングローブ林は陸地の森林と同じく、さまざまな動物に対して生息環境を与えている。マングローブ林の海側は海水の影響を大きく受け、陸側は海水の影響を小さくし、潮位等に勾配が生じる。また、マングローブの根や幹、枝の広がりなどは多様な空間を創造する。このようにその生息環境は多様である。マングローブ林に生息する主要な動物は海産の底生生物(甲殻類や貝類等)や魚類であるが、哺乳類や鳥類、昆虫類なども利用している。

潮が引いた時には、多数のカニ等の甲殻類が出現する。干潟の近くではシオマネキ類やミナミコメツキガニなどが出現し、森の中にはアシハラガニ類やイワガニ類が多数生息している。潮が満ちると地面に掘った穴の中にもぐりこんでやり過ごすものが多いが、中には木に登って過ごすものもある。なお、潮が満ちるとガザミやノコギリガザミなど、大型のカニが姿を現す。貝類では、キバウミニナなどの巻貝、ヒルギシジミなどの二枚貝がいる。これらの多くはマングローブ植物の落葉や種子を食べている。特にマングローブの落葉を直接消費するキバウミニナやある種の大型のカニ類はマングローブ生態系の炭素循環において重要な存在である。


『ウィキペディア(Wikipedia)』引用
マングローブに生息する植物や、生き物が途絶える事無いようにしてほしいですね。

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